SA9キャンペーン設立趣意書
SA9(Second Article 9) Campaign「9条を支持せよ」は、日本国憲法第9条を支持する決議案を国連総会で採択させるための運動をしています。
日本国憲法 第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としてば、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。
わたしたちは2017年の秋に埼玉県日高市で発足した市民運動です。幸いなことに、同市に在住する幣原喜重郎のドイツ人研究家クラウス・シルヒトマン氏から支援を受けています。
氏は、長年、日本国憲法の第9条を国際平和の関係について研究と思索を重ねてきました。
その成果が以下に述べるわたしたちの運動の理念や方向性の中に色濃く含まれています。
(略)
わたしたちの運動の最初の、かつ、緊急の目的は、団体名にもある通り(SA9)とはSacond Article 9 〜9条を指示せよ〜の略称です)
「日本国憲法第9条を支持する決議案を国連総会で採択すること」です。
そのため、特に、世界に20数カ国ある非武装国家の在京大使館及び国連代表部に、運動の意義を説明する書簡及び電子メールを送付し、「決議案」を共同提案するよう本国政府にも働きかけを要請するキャンペーンを既に有志の間で始めています。
もちろん採択は第一歩に過ぎません。わたしたちは永続的世界平和へのロードマップ(行定表)をおおむね次のようなフェーズ(局面)を辿るものとして構想しています。
何ひとつ新しい内容はなく全ては国連憲章のなかにあるので、それぞれのフェーズの法的根拠が憲章の中にある場合はカッコ内に示します。問題はそうした凍結されたままの条項を「解凍」することです。
永続的世界平和へのロードマップ
フェーズ1 国連総会が「日本国憲法第9条を支持する決議案」を採択
フェーズ2 各国が安全保障に係る主権を国連安保理事会に委譲する法案を議決(24条)
フェーズ3 安保理事会と各国が国連警察の設置のための特別協定を締結(43条)
フェーズ4 国連警察が国際紛争において法の支配に基づく警察行使を実施(42条)
フェーズ5 各国が国際紛争を解決するために保有する戦力を縮小・廃止
(略)
第3回改訂:2018年9月17日 元代表幹事 大森美紀彦 (2020年1月没)
「ふくろう通信1号」10ページより